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こちらの動画を観ながら読むとより読みやすいです
神戸の社会保険労務士・石川です。
先日、私が社労士受験生時代に通っていた資格学校の、同じ講師の先生のクラスで勉強した合格者のOB会があったのですが、その際、直近の合格者さんで50代の方から訊かれたのが、
「合格したはいいが、開業すべきか現在勤務中の会社に残るべきか」
「開業するのなら、いつ開業すべきか」
という質問でした。
実はこの質問、先日社労士会の研修でも複数の勤務社労士の先生が仰っていました。
努力してせっかく合格したので、できれば資格を活かせるような仕事をしたいが、現在の勤務先では資格を活かせそうにない・・・
とか、
せっかく資格をとったので開業してみたいという思いはあるものの、家族を養わなければならないなか、現在の安定を捨ててまで開業に踏み切るのにはどうしても二の足を踏んでしまう・・・
とか。
私は独身ということもあり、開業ありきで勉強して、合格と2年の実務要件をクリアできしだいすぐ独立開業したため、このような悩みは一切考えなかったのですが、そのようにお悩みの方は結構多いんだなあと感じました。
そんなわけで、今回は、このようなお悩みに少しでもお答えできるよう、他の先生の事例などを中心にお話ししたいと思います。
世間一般の開業年齢はどうか
まず、世間一般における開業時の年齢はどうなのかを見てみたいと思います。
こちらは社労士や士業に限らない全業種のデータですが、下の動画でもふれた、日本政策金融公庫総合研究所の「2019年度新規開業実態調査」によると、開業時の年齢は「40歳代」が36.0%と最も高く、次いで「30歳代」が33.4%を占めています。
そういう意味で、全業種での調査データでは、開業時の年齢は30~40代が多いようです。
実際の開業社労士はどうか
世間一般、全業種での開業は30~40代が多いようですが、社労士の場合はどうかというと、データがないので断言はできませんが、社労士会の先生方の例をみると、私の肌感覚では50~60歳での開業が比較的多いような気がします。
そもそも、やはり家族を養わなければならない関係上、「開業しない」という方は結構多いように思います。
私の肌感覚に過ぎませんが、合格者における非開業者の割合は7割くらいなのでは・・・と思います。
先日、社労士会の研修でお会いした開業者の話を聞くと、複数の先生方が、合格後しばらくの間は、ご家族の事情などさまざまな要素を勘案して、登録しなかったり、勤務社労士やその他登録で登録されていたようなのですが、
- 子どもが自立して養う必要がなくなった
- 役職定年
- 定年退職
というタイミングで開業へ踏み切られたそうです。
たしかに、社労士会の集まりなどで社労士会の先生方を見渡すと、私のような30代以下は全然いなくて、ほとんどが45歳以上という印象です。
ですので、もし現在、開業のタイミングについて迷われているようでしたら、先ほど挙げた「お子様の自立」「役職定年」「定年退職」などのタイミングでの開業を検討されてみてはいかがでしょうか?
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