業務を専門化することの潔さと尊さ

その他コラム 社会保険労務士

神戸の社会保険労務士・石川です。

昨日は、京都で新規のお客様と面談させていただきました。

今回のお話はその面談内容ではなく、今回のお客様をご紹介いただいた行政書士さんのお話です。

業務を専門化することの潔さと尊さ

ブルーオーシャンへの専門化

その方は、得意の語学力(日本語・英語・アラビア語のトリリンガル)を活かし、インバウンド事業(宿泊施設・飲食店など)のサポート(旅館業許可・飲食業許可・ムスリム対応コンサルティング)や在留許可手続などをされています。

一部業務では、行政書士の王道業務ともいえる建設業許可などもされていらっしゃいますが、インバウンド、特にムスリム対応に特化した事業を展開されている先生は関西、いや日本でもそう多くないと思います。

ここ数年、インバウンドや就労などで毎年多くの外国人が日本を訪れており、ムスリムの方々も例外ではありません。

ムスリムの方々向けの対応ができれば、宿泊施設・飲食店では他店にない大きな差別化が図れ、就労においても中小企業を中心に採用が困難な昨今、自社の人材確保に大きな武器を手に入れることができるでしょう。

しかし、正直、日本はまだまだ就労・観光・飲食などの面でムスリム対応が遅れています。

こと就労に限っても、日本企業はサラート(礼拝)のための設備(礼拝所やキブラと呼ばれるメッカの方向を示す矢印の設置)などハード面、言語面や食堂でのハラール対応などソフト面ともに対応が遅れているといえます。

実際には、企業がこれらの整備をするほかにも、従業員一人ひとりが、ラマダーン(断食月)や女性がヒジャブなどの布を着用することなど、日本人との文化・習慣の違いを理解し、尊重・配慮することが求められます。

ですが、就労に関することとはいえ、これらの全てに対し社労士が対応できるかというと難しく(恥ずかしながら私もムスリム対応にはそこまで明るくない)、またほとんどの行政書士さんにもノウハウがないでしょう。

そのため、ムスリム対応のコンサルティングができ、加えて在留許可の申請もできる行政書士さんの存在はとても貴重で、社会全体としても存在意義が大きく、社労士の私としても外国人労務管理におけるパートナーとして非常に心強くありがたい存在です。

得意分野を活かし、ニッチだが潜在的な力を秘めた市場にある程度特化してブルーオーシャンを開拓されるその先生の姿は、とても格好良く、潔く、素敵で、どこか尊くさえ感じました。

 

私は専門化できる?

行政書士に限らず、社労士や税理士、弁護士、司法書士など「士」のつく業務を営む方々は、「専門業務を特化してスペシャリストタイプ」か「ある程度仕事を幅広くこなすジェネラリストタイプ」の2つどちらかの道を進まれるのだと思います。

現在の弊所は後者です。

弊所はあくまで労使トラブル防止と企業の生産性を高めるための労務コンサルティングがメインですが、就業規則、派遣業許可手続、職業紹介許可手続、採用コンサルティング、給与計算、ユースエール認定手続、助成金など、「障害年金以外の社労士業務はある程度こなせる」というのが現在の私のアピールポイントかな・・・と漠然ですが思っています。

「建設業と派遣業の労務管理に強い」と謳っていますが、実際はさまざまな業種に幅広く対応しています。

業務を特化するのも素敵で尊く魅力的ですが、「○○のことなら大抵のことは任せてね」と言えるのも一つの魅力かな・・・いや、そうであってほしいと切に願います。

 

 

【あとがき①】

神戸と違い、京都や大阪へ行くと、街じゅうで外国人の方々を多く見かけ、インバウンド需要の高さを感じ、いい刺激になりました。

 

【あとがき②】

京都から神戸へ帰る電車の中で、外国人観光客の方々から電車の乗り換えについて尋ねられ、英語で教えてあげました。

非常に困っている様子だったため、教えてあげると「助かった」と喜んでくださいました。

外国からいらっしゃる観光客の皆さんにとって、日本で過ごされる時間が少しでも素晴らしいものになるよう「おもてなし」してあげたいものですね。

 

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