「資格試験に合格しなければ別れる」の失敗談と反省

その他コラム 社会保険労務士

神戸の社会保険労務士・石川です。

最近、Twitterで、夫に『3年以内に税理士試験に合格しなければ離婚します』という誓約書を書かせたというツイートが炎上しているようですね。

このツイートに対しては賛否両論あるようですが、夫婦にはさまざまなかたちがあるでしょうし、未婚独身の私に「夫婦のかたち」を論じる資格はないでしょうから、このツイートに対する私見は差し控えますが、実は私も過去に近からず遠からずなことをしたことがあります。

結論から言うと、そこから得られたものはなく、むしろ自らの未熟さを露呈しただけでした。

今回はそんな、過去の失敗談と反省をお話したいと思います。

受験生時代に彼女へ放った言葉

私は開業前、およそ2年間の社労士受験生時代を過ごしました。

何がなんでも社労士になると決め、社労士事務所で実務経験を積みながら勉強に励んでいた時期で、1回目の受験に失敗して迎えた2年目は、学習開始時に立てた「2年で開業する」という予定を実行するには今回の受験がラストチャンス(※)でした。

※社労士になるには試験合格と併せて2年以上の実務経験が原則必要(例外:事務指定講習)なので、原則の方法で社労士を目指そうと思えば最短でも2年かかる

2年目の試験に落ちてしまうと当初の予定が延びてしまうため、当時はかなり焦り気味で神経質になっていました。

そんな試験勉強真っ只中の6月、当時の神戸そごう(現・神戸阪急)の屋上にあるビアガーデンで当時お付き合いしていた彼女と食事していたとき、私は彼女にこう言いました。

「もし今度の試験で落ちたら、別れを切り出してくれて構わない」

当時彼女は30歳で学年的には31歳の同い年(不動産会社勤務)、私はこれから開業しても事業がうまくいく保証はなく、あまつさえ開業の切符を得てすらいない身でした。

そのような状況下で、試験に落ちて開業が1年延びてしまえば、彼女に迷惑をかけてしまう。

彼女は30歳、今後の人生を考えて私に見切りをつけるなら早いほうがいい(※)。

そう考えたのです。

※あくまで当時の交際相手に若干の結婚願望があったことと平均初婚年齢に鑑みた思考であり、「女性は早く結婚すべき」とかいった前時代的な考えではないことをご理解いただきたい

当時の私は、そのような発言が本当に彼女の幸せを想うがゆえの気遣いだと本気で思っていました。

当然、自らの退路を断つ、背水の陣を敷く意味合いもありました。

ちなみに、その後の試験には無事合格し、当初予定どおり2年で開業することができたのですが、開業直前に別れを切り出され、そのまま2人は別れました。

 

露呈した私の未熟さ

冒頭に挙げたTwitterの炎上騒動を知り、当時の自身の発言を客観的に捉えることができるようになると、当時とは違った解釈ができるようになります。

私が彼女なら、「もし今度の試験で落ちたら、別れを切り出してくれて構わない」と言われれば、「私の人生を気遣ってくれている」とは考えず、むしろ怒っていたでしょう。

「今年は絶対合格して、開業したらジャンジャン稼いだるからな!」くらい言えないのかと。

今になって思えば、当時の私の発言はただただ幼く、弱々しく頼り甲斐のない発言だったと思います。

当時、彼女は私の発言を黙って聞いていましたが、私の未熟さ、頼りなさに落胆したことでしょう。

 

真に相手を思いやれる人間になりたい

では、私はあの発言によって退路を断ったから合格できたのでしょうか?

おそらくそれは違うと思います。

退路を断つだの断たないだの考える暇があれば勉強しろという話ですし、仮に退路を断ったとしても発言する必要はなかったわけです。

「思いやっているつもり」だけのエゴではなく、「真に」相手を思いやり、相手から頼られる人間になりたい。

最近強く思います。

私はお客様を思いやり、お客様から頼られる人間でしょうか?

これからも自問自答を繰り返していきたいと思います。

 

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